試験の出題分野…3(管理業務と会計系/設備系)

管理業務と会計

「管理業務」は法令知識で対応可能。会計では、会計・税金・保険の3つを押さえる

[試験の内容]
管理業務と会計分野で学ぶ内容は、試験科目の4分野でお話しした「管理組合の運営円滑化に関すること」に包括されます。
ここでの出題内容は、たとえば管理費を滞納しているマンションの住民がいる場合、どのような手段で対応すればよいのか?実際の管理組合の業務や役割は何か?などどちらかといえば実務的な内容です。具体的には、管理組合の組織と運営(集会の運営等)、管理組合の業務と役割(役員、理事会の役割等)、管理組合の苦情対応と対策、管理組合の訴訟と判例、管理組合の会計などが主な出題範囲です。
また管理組合の円滑な運営には、透明感ある会計処理も欠かせません。そのため会計系の出題では、マンション会計の基礎知識や税、保険に関する分野を中心に問われることになります。

[取り組み方]
管理業務系の学習では、管理組合が法的にどのように位置づけられているか、また理事会の適正な運営方法などについて理解を深めることがポイントになります。そしてその理解を促す知識とは、区分所有法や民法、標準管理規約などの法令知識です。つまりこれまで紹介してきた出題頻度の高い法令科目を丹念に学習すれば、管理業務の知識は自然に身につけることができます。
一方の会計系については一定の学習が必要になります。ポイントは、会計・保険・税の3分野の特性を掴むことです。
会計では、管理費などの徴収・運用の仕方や、収支予算案や収支決算案の読み方を理解することが大切です。保険では、マンションの共有・専有部分のちがいによる保険料の知識、また税では管理組合事業に関する税と区分所有者自身にかかる税をすみ分けを把握するようにしてください。


構造と設備

暗記勝負の科目。過去問と入門テキストの往復学習で対策

[試験の内容]
設備系は、試験科目4分野のうち3つ目の「マンションの建物および附属施設の形質および構造に関すること」に包括さる分野です。設備系の出題では、マンションの構造設備や建物設備の診断、大規模修繕などに関する内容が出題されます。鉄筋コンクリート造やRC構造などマンションに適用されている構造や、給水、排水、ガス、電気など人が暮らす上で必要なインフラ設備についての理解を問うのがこの科目です。

[取り組み方]
文化系出身者には厄介な科目かもしれませんが、設備系からは例年10~15問の出題がなされています。ですからこの分野の出来・不出来が合否を左右するといっても過言ではありません。 この分野の攻略法は、「暗記」につきます。
法の解釈が必要な法律系問題とは違って、暗記が勝負の科目です。また建物の知識といっても、決して一級建築士のような深い専門性が要求されるわけではありません。過去問の出題内容と照らし合わせ、入門書レベルのテキストで建築用語や設備について学習することをお薦めします。


その他の法律

過去の本試験ではこれまで解説してきたことのほかに、不動産登記法、建築基準法、都市計画法、住宅品質確保法、水道法、消防法、郵便法、民事訴訟・執行法などからも出題されています。
これらの各法律からは、毎年1問出るか出ないか、多くても2問といった出題傾向が続いています。それでも全部合わせると5~10問の出題になります。そのため決してないがしろにはできないのですが、扱うテーマが多すぎて、上手い攻略法をお伝えできないのが正直なところです。そのあたりの対策は、スクールや通信教育など、国家試験対策のプロに相談してみるのがベターかもしれません。