試験の出題分野…1(概要)

試験範囲の4分野

マンション管理士試験は大きく分けて4つの科目に分かれます。それは平たくいいますと、

  1. 「マンションの管理の法令と実務」
  2. 「管理組合の運営円滑化」
  3. 「マンションの建物や附属施設の構と設備」
  4. 「マンション管理の適正化を進めること」

という4つのカテゴリーに分類されます。この4分野のなかにはさまざまな法令や設備などの専門知識が組み込まれます。また法律問題では、各法令を縦断した応用問題なども多数出題されます。
そのため出題にはある程度の傾向はありますが、学習範囲が広範に渡るため、試験対策が立てにくいのがマンション管理士試験の特長のひとつです。まずは上の4つの分野がどのような細目で構成されているのか、(財)マンション管理センター公式サイトの写しにはなりますが、ここで確認してみましょう。


【1.マンションの管理に関する法令および実務に関すること】
建物の区分所有等に関する法律(区分所有法)、被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法、民法(取引、契約等マンション管理に関するもの)、不動産登記法、中高層共同住宅標準管理規約、中高層共同住宅標準管理委託契約、マンションの管理に関するその他の法律(建築基準法、都市計画法、消防法、住宅の品質確保の促進等に関する法律等) 等

【2.管理組合の運営の円滑化に関すること】
管理組合の組織と運営(集会の運営等)、管理組合の業務と役割(役員、理事会の役割等)、管理組合の苦情対応と対策、管理組合の訴訟と裁判判例、管理組合の会計 等

【3.マンションの建物および附属施設の形質および構造に関すること】
マンションの構造・設備、長期修繕計画、建物設備の診断、大規模修繕 等

【4.マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること】
マンションの管理の適正化の推進に関する法律(マンション管理適正化推進法)、マンション管理適正化指針 等


(財)マンション管理センターは、試験範囲を上記のように設定しています。例年の試験では、区分所有法や民法など太字で示した法令分野から、50問中約30題の出題がなされています。残りの約20問は構造設備分野からの出題が最も多く(約10問程度)、ほか会計、その他の問題が出題される傾向にあります。

また上記の4科目分野は、視点を変えて見ると、「法令系」、「管理業務と会計系」、「設備系」の3分野に集約されることがわかります。この3分類のやり方ですと、マンション管理士と共通項の多い国家試験といわれる、「宅地建物取引主任者」や「管理業務主任者」と比較した時の、試験範囲のすみ分けも明白になります。

ではこの3分類に沿って、試験内容をもう一度整理してみましょう。

【法令系】
区分所有法、マンション標準管理規約、被災マンション法、建替え円滑化法、不動産登記法、民法、宅建業法、マンション管理適性化法、その他の法令(品確法等)

【管理業務と会計系】
マンション標準管理委託契約書、会計・税務・簿記、民事訴訟法、建築

【設備系】
設備、維持保全、都市計画法、建築基準法、その他設備系法令

以上がマンション管理士試験の細目のほぼすべてです。以降のページでは、この3分類の観点から、特に出題頻度の高い主要項目を解説します。すべてを網羅することはできませんが、基本テキスト等を選ぶ上でのガイドにはなると思いますのでぜひ参考にしてみてください。